特定健診
「高齢者の医療の確保に関する法律」によって、平成20年度から医療保険者(国民健康保険・職場の医療保険等)に対する「特定健康診査(特定健診)」と「特定保健指導」が行われています。東京都北区では、医療保険者として「北区国民健康保険」に加入している方を対象とした特定健康診査を実施しています。当院では、この特定健康診査の指定施設となっています。
特定健診は、がん・心臓病・脳卒中・糖尿病といった生活習慣病の罹患リスクを上昇させるメタボリックシンドロームを早期発見する目的で行われる健康診査です。特に動脈硬化を進ませて突然の心筋梗塞や脳出血など重大な発作を起こさないために、この健診は有効に役立てることができます。健康と健康寿命を長く保つために、「特定健診」を積極的に受けるようお勧めします。
健診や検診を受けるためには、北区が発行し、郵送で届く受診券が必要です。
また、胃がん検診(胃カメラ)は、電話や直接来院されての事前予約が必要になります。これ以外の健診や検診はご予約なしで受けることもできます。
なお、サンマル健診、胃がんハイリスク検診以外の健診・検診を受ける際には、保険証も必ずご持参ください。
北区の特定健診（特定健康診査）
「特定健康診査」はメタボリックシンドロームの該当者やその予備群を発見し、生活習慣病を予防することを目的に行う健診です。健診は医療保険者（健康保険証の発行機関）が実施主体となり、40歳から74歳の加入者を対象に行います。
北区は医療保険者として、「北区国民健康保険」に加入している方を対象に特定健康診査を実施しています。
※「北区国民健康保険」以外の方の「特定健康診査・特定保健指導」については、ご加入の医療保険者（健康保険証の発行機関）にお問い合わせください。
※40歳から56歳の北区在住の男性は、特定健診を受診する際に同時に風疹抗体検査を受けることが可能です。詳しくはこちらをご覧ください
対象者
40～74歳の「北区国民健康保険」に加入している方
健診実施期間
6/1～8/31
検査項目
基本項目
- 問診
- 身体計測（身長、体重、BMI、腹囲測定）
- 理学的検査（視診、打聴診、触診）
- 血圧測定（収縮期血圧、拡張期血圧）
- 肝機能検査（AST（GOT）、ALT（GPT）、γ-GT（γ-GTP））
- 血中脂質検査（中性脂肪、HDLコレステロール、LDLコレステロール）
- 血糖検査（空腹時血糖およびヘモグロビンA1c）※1
- 尿検査（糖、蛋白）
※1：健診実施時に食後10時間未満の場合は、血糖値やLDLコレステロールの項目が中止・変更になります。
北区追加健診項目
- 血液一般検査（白血球数、赤血球数、血色素量（ヘモグロビン）、ヘマトクリット、血小板数）
- 尿潜血
- 血清クレアチニン
- 血清尿酸
- 胸部X線直接撮影※2
- 血清アルブミン（65歳以上）
- 心電図（医師が必要と判断した方）
※2：結核の早期発見・早期治療につなげるために、65歳以上の方は年に1回、「胸部X線直接撮影」を受けることになっています。
サンマル健診（若年健康診査）
対象者
勤務先等で健診機会がない北区在住の30歳以上39歳以下の方
健診実施期間
6/1～11/30
検査項目
上記、特定健康診査の検査項目に準じます。（眼底検査、胸部Ｘ線直接撮影、心電図検査を除く）
自己負担金
1,000円
受診方法
若年健康診査は申込制です。
北区に申し込みをして受診券を郵送してもらう必要があります。
申し込み方法がよく分からない方は、直接クリニック窓口でご相談ください。
詳しくは北区ホームページをご覧ください。
後期高齢者健診
対象者
北区の後期高齢者医療被保険者証をお持ちの75歳以上の方、または一定の障害のある65歳～74歳の方
健診実施期間
9/7～11/30
検査項目
上記、特定健康診査の検査項目に準じます。（腹囲測定・眼底検査を除く）
受診方法
当日、受診券と健康保険証をお持ちください。
胃がんハイリスク検診
対象者
30・40歳の方
健診実施期間
6/1～8/31
検査項目
問診・血液検査（血清ペプシノゲン・血清ヘリコバクターピロリ抗体）
自己負担金
1,000円
胃がん検診（胃カメラでの実施）
北区の胃がん検診は、2018年から病院・診療所での胃カメラかバリウム検査が選択できるようになりました。
なお、当院では胃カメラのみの対応でバリウム検査は行っておりませんのでご留意ください。
経鼻・経口を選べます、条件を満たせば薬で眠りながらの検査にも対応致します。
受診券を入手（50歳・60歳の人は区から自動的に郵送、その他の年齢の方は区に受診券の申し込みが必要）して、電話もしくは直接来院して胃カメラ検査の予約をしてください。
対象者
50歳以上で前年度胃内視鏡検査（胃カメラ）を受けていない方
健診実施期間
10/1～3/1
検査項目
下記のいずれかになります
- 問診及び胃内視鏡検査
- 問診及び胃エックス線検査（バリウム検査）
受診方法
当日、受診券と健康保険証をお持ちください。
※受診券について
- 50歳、60歳の方：申込不要
- 50歳、60歳以外の対象の方：申込制 胃がん（胃カメラ）検診は50才と60歳の方には自動的に受診券が届きますが、 その他の年齢の方は北区に電話かハガキ・FAXにて申し込みをする必要があります。
申し込み方法がよく分からない方は、直接クリニック窓口でご相談ください。
35歳から49歳で胃がん検診を受けたい方は、バリウムでの検診があります（当院での検診ではありません）。 詳しくは北区ホームページをご覧ください。
自己負担金
胃カメラの検査代は自己負担金0円となっております。
検査中に胃がん疑い、食道がん疑いが指摘され組織検査が行われた場合には、 がん疑いの組織検査代金のみ健康保険を使用しての自己負担金が発生する場合があります。
大腸がん検診（便潜血検査）
2020年（令和２年度）より、特定健診を受ける方を対象に追加できるようになりました。
よそで便潜血を受ける予定がない方や、1～2年の間に大腸内視鏡検査を受けてない方はぜひ同時に受診することをお勧めします。
対象者
今年度未受診の方のうち希望する方
自己負担金
300円（生活保護等を受けている方は自己負担金が免除になります）
